カオスクライマーの日記

マリオシリーズの話題を主体に記事を書いています。

マリオカートシリーズ ヒストリー オブ ドンキーコング(1996~2023)

マリオカート64(1996)

ドンキーコングが初めてマリオカートに参戦。ワリオもここで初参戦である。

このドンキーはスーパードンキーコングから登場した2代目ドンキーコング

前作であるスーパーマリオカートで登場したドンキーコングJr.の立ち位置を受け継いでおり、

本作からかなり体格の大きい重量級キャラクターになった事も前作のドンキーJr.と似ている。

重量級の3キャラクターで唯一カートのエンジン音が物凄い破裂音を発しているのが特徴。

スピードや加速は平均的で比較的走りやすい性能をしているが、

被弾後にアクセルボタンを3回押して急加速するテクニックを

なぜかドンキーコングだけ使う事ができず、これが大きな弱みになってしまっている。

看板コースとしてドンキージャングルパークが登場。

カーブが多い難関コースで、道を外れると石つぶてをぶつけられる。

タイムアタックでは石つぶてをぶつけられた瞬間からゴースト登録が不能になるので恐ろしい。

ちなみにこのマリオカート64ドンキーコングが参戦する前、

当初はその枠にカメックが参戦する予定だった事は今ではけっこう有名な話である。

マリオカートアドバンス(2001)

スピードや重さに優れた重量級キャラクターとして前作から続投。

前作・マリオカート64大乱闘スマッシュブラザーズ大乱闘スマッシュブラザーズDXでは

名前の表記が「D・コング」になっていたが、今作では表記が「ドンキー」になっている。

ハンドルの効きがワリオよりも良い事をウリにしており、

重量級としてはドリフト性能がかなり高いのが特徴。

当時のタイムアタックでもドンキーコングが台頭している走行動画が見られた。

マリオカート ダブルダッシュ!!(2003)

今作ではカートが2人乗りになり、新たに相棒のディディーコングも参戦。

50ccや100ccでCPUとして出現する場合、基本的にディディーとペアを組んで登場する。

今作からゲーム中での表記がほぼ一貫して「ドンキーコング」になった。

これまで通り重量級キャラクターで、彼で走る場合は必然的に重量級カートに乗る事になる。

ドンキーコングの愛機はタルなどの木材で出来たカート、DKジャンボ。

キングクッパほどではないがスピードや重さにかなり優れており、コーナリング性能も良好。

ドンキーコングディディーコングスペシャルアイテムはジャンボバナナ。

巨大なバナナをコース上に設置し、ヒットするとさらに小さいバナナ3つに分裂する。

主に上位を走っている時によく出現するため、前張りできれば相手にプレッシャーをかけられる。

ジャンボバナナは後の作品にもたびたび登場。

今作の看板コースはDKマウンテン。タル大砲でデコボコだらけの火山に向かっていき、

そこから急カーブだらけの道を走ってジャングルへ戻っていくかなり手強いコース。

こちらも以降の作品でたびたび姿を見せる事になる。

マリオカートDS(2005)

ドリフト性能に特化した重量級キャラクターとして続投。

今作では重量級の中でバランスに秀でたタイプの能力をワリオに譲っている。

ドンキーコングの持ちカートはジャングルカーゴ、スタンダードDK、ワイルドライフ

スピードが高めでドリフトではかなり鋭く曲がる事ができるが、

いずれもミニターボ性能が致命的に低く、ミニターボ性能がものを言う今作ではかなり台頭しにくい。

新コースとしてDKスノーマウンテンが登場。

急カーブだらけで不安定な道の雪山を登り下りしていくコースで、下り道での制御がとくに難しい。

中盤の雪山に1つぽつんと置かれているアイテムボックスが超強力で、

その時点での順位に関係なくトリプルダッシュキノコやスターなどの強いアイテムが出現する。

マリオカートアーケードグランプリ(2005)

スピードや重さが高く加速やハンドリングが非常に鈍い高速安定型として参戦。

コインを入れていない状態で見る事ができるゲーム説明の役回りも担っている。

ドンキーコングでプレイして各カップを制覇するとゲットできる専用アイテムは

スター印のバナナ、10tハンマー、ジャンボバナナ、おいしいバナナ、タル、そしてコンガの6つ。

このうち10tハンマーはDKカップのチャレンジゲームで全キャラクターが使えるため、

それを踏まえるとドンキーコングは他のキャラクターより使えるアイテムが1つ少ない事になる。

ジャンボバナナは後ろにのみ置けるアイテム。腕に抱えて持つほどデカくなっている。

おいしいバナナはハンドルをオンボロにされたりタイヤがパンクした時に使うと

それらの状態をすぐに回復させる事ができる。

コンガは2003年発売のドンキーコンガに登場したタルコンガで演奏。

演奏中は周囲のライバルのハンドルを強制的にリズミカルに踊らせてしまう。

今作ではマリオカップの次に属する中級コースとして

DKジャングルとバナナン遺跡を走るDKカップが登場。

DKジャングルは森林の中に設営されたオーバルコースを7周走り、

バナナン遺跡ではジャングルから左に曲がって古い神殿の中を4周走っていく事になる。

ラウンドを進めるとコースに雨が降り、うらカップの後半ではその雨上がりを走る。

マリオカートアーケードグランプリ2 (2007)

前作とほぼ同様、トップスピードと重さ特化の高速安定型。

今作から各キャラクターの無敵アイテムがスターに統合されたため、

ドンキーコング専用アイテムだったスター印のバナナも廃止された。

それ以外の5種類の専用アイテムは続投し、マリオコインを集め続けていくとゲット可能。

また、マリオコインを270枚集めるとたくさんの木材とタルのタイヤで作られた

ドンキーコング専用カートをゲットできる。後ろにフルーツをたくさん詰め込んでいるのも特徴。

専用カートはトップスピードが最高クラスになり圧倒的なスピードで走れるが、

その代わり加速性能が致命的になり被弾が命取りになる。

また、マリオコインを1830枚まで集めるとこの専用カートがチューンナップ。

泣き所な加速性能を少し補いつつ、トップスピードがさらに速くなる。

ちなみに前作で7周だったDKジャングルが今作では8周に増えている。150ccでは9周。

バナナン遺跡は4周のままだが、150ccだとこれを6周走る事になる。

実はコースのBGMもだいぶ長くなっている。

マリオカートWii(2008)

重量級キャラクターとして続投。今作では各キャラクターに性能補正があり、

ドンキーコングの性能補正は重さ+1、加速+1、ハンドリング+1、ドリフト+1、減速回避+1。

全体的にバランスに振った初心者向けの能力になっているので

サバイバルバギーやスーパーバウザーなどドンキーと相性が良いマシンは多い。

新コースとしてDKスノーボードクロスが登場。

マリオカートWiiを象徴する要素の一貫であるハーフパイプが前面的に押し出されたコースで

同じく新要素であるジャンプアクションを数多く決める事ができるトリッキーなコース。

コース終盤の深い雪はハーフパイプ後の加速で突っ切る事が可能。

最初のうちは霧がかかっていて見通しが悪いが、時間が経つと霧が晴れて青空が見えてくる。

他にもマリオカート64で登場したドンキージャングルパークが今作で再登場。

コース名が「DKジャングルパーク」に改められている他、石つぶては降ってこなくなった。

さらにマリオカートダブルダッシュ!!のDKマウンテンも再登場しており、

ジャンプアクションできる足場やハーフパイプが増設された。

今作ではダブルダッシュ!!に登場したディディーコングが再び参戦した他、

彼の親友であるファンキーコングが参戦、マリオシリーズに初めて登場。

コングファミリーが豊富になってきた所だったがファンキーコングがこのWiiで大暴れ。

ファンキーはスピード+2、ダート走行+1、グリップ+2と破格の性能補正を持ち、

性能の伸びがとくに良いスーパーバウザーに乗って猛威を振るったため、

次回作であるマリオカート7からコング枠はまたドンキーコング1人だけになってしまう。

マリオカート7(2011)

前作のWiiの性能補正を引き継ぐように、重量級だが少しバランスが整ったタイプの性能で続投。

同じ性能のキャラクターには前作から続投したロゼッタや今作が初参戦のハナチャンがいる。

今作を機にドンキーコングはバランス寄りの重量級というポジションを確立し、

逆にワリオクッパとほぼ同様のスピードや重さに極振った性能になっていった。

ちなみに今作ではレース中の名前表記が「DK」になっている。

新コースとしてDKジャングルが登場。アーケードグランプリのDKジャングルとは別物。

こちらはドンキーコングリターンズの世界観のステージであり、

ティキトントンやさけぶ柱など要所要所に同作がモチーフの場所や仕掛けが登場する。

また、マリオカートDSからDKスノーマウンテンも再登場。

山の中腹にある強力なアイテムボックスも健在である他、

WiiDKスノーボードクロスのように時間経過で霧が晴れていくようになった。

マリオカートアーケードグランプリDX(2013,2018)

トップスピードの伸びが高く、加速とハンドリングが低い最高速タイプとして続投。

今作でグラフィックの進化によりかなりフサフサな質感になった。

過去作のアーケードグランプリでドンキーコング専用だったアイテムのうち

10tハンマー、ジャンボバナナ、タルが続投し、誰でも使える通常のアイテムになった。

その兼ね合いなのか、タルからDKの文字がなくなっている。

また、前作のアーケードグランプリ2からドンキーコング専用カートが続投し、

新たにカントリーウィナーという名前が付いた。カート後部のフルーツもしっかり残っている。

スピードの伸びが高いため、後に追加された全国対戦を進めると貰える

最高速+2の特別なカートに乗せるとトップスピードを極限まで高める事ができるが、

その分ハンドリング性能が致命的になるので注意。

過去作でDKカップだったコース形状は太鼓の達人カップのものとなり、

ドンキーコングの持ちステージは長らく存在していなかったが

2018年12月18日のアップデートで新しくドンキーコングカップが登場。

バナナンラビリンス、DKジャングルともに完全新規のコース形状となっており、

全長がとても長いジャングルや遺跡を2周かけて駆け巡っていく。

コーナーも非常に多く難易度もかなり高いが、その難しさで難易度表示はふつう…だったが

2023年7月4日のアップデートで難易度の表示がむずかしいに変更された。

ただし全国対戦で受け取れるポイントは難易度ふつうのコースと同じままである。

マリオカート8(2014)

マリオカート7までと同様、バランス寄りの重量級キャラクター。

今作で復活したワルイージや新たに参戦したクッパ7人衆のロイ、

すっかりおなじみになったロゼッタや衝撃の参戦を果たしたリンクもこの能力となっている。

また、マリオカート7に登場した3DS DKジャングルがリメイクされた。

黄金のしんでんを反重力を使って走るようになった事以外はおおむね7と同じ。

マリオカート8デラックス(2017)

オリジナルのマリオカート8とほぼ同様、バランス寄りの重量級キャラクター。

マリオカート7からここまでコングは長い事ドンキー1人だけである。

前作でだいぶ低かった加速性能は他キャラクターと一緒に底上げされた。

ちなみに7や8で同じ性能だったロゼッタやリンクは、より軽い性能に変化している。

また、ゲームバランスが8から大幅に変わった影響で

ドンキーコングハナチャンバギー(またはスタンダードバイク)にローラータイヤ、

そこにかみひこうきを組み合わせたカスタマイズがかなり強い性能になった。

ただしワルイージも同じ性能であり、ドンキーコングやロイより体格が細い事から

ワルイージのほうが重宝されていた。安定性という面からマシンもハナチャンバギーが主流に。

マリオカートツアー(2019~2023)

リリース初期から参戦しており、レアのキャラクターに分類されている。

今作では久しぶりにディディーコングが復活しており、ディディーもレアに分類される。

ドンキーコングスペシャルアイテムはジャンボバナナ。

ダブルダッシュ!!の時と同様、前方か後方に特大のバナナを設置し、

誰かにヒットするとさらに小さいバナナ3つに分裂する。

さらに今作にはアイテムフィーバーという要素が存在しており、

ジャンボバナナでフィーバーを発生させるとコース中がジャンボバナナだらけになり、

後続は大量のジャンボバナナと分裂後の無数のバナナでスリップさせられる事になる。

2020年10月のアップデート以降、ドンキーコングをレベル5以上にすると

ジャンボバナナがより出現しやすくなるうえ、分裂後のバナナが4つに増える。

ジャンボバナナフィーバーもより凶悪なものに化ける。

ちなみに今作で久しぶりにディディーコングが復活しており、同じくレア枠である。

ただしスペシャルアイテムはバナナバレルでドンキーとは異なる。

また、ドンキーコングがよくさらっていたポリーンも今作でシリーズ初参戦。

後にファンキーコングが復活し、そのファンキーと同時期にディクシーコングが初参戦、

さらに少し後にはスーパーマリオカートドンキーコングJr.がドット姿でこの時代に復活。

ポリーンを含めてドンキーコング枠は総勢6人になり、現時点では今作が最多である。

また、マリオカート64の項で少し触れたカメックが2021年8月に待望の初参戦を果たしている。

マリオカートツアーには普段とは違う様々な衣装を着たキャラクターが数多く登場。

そんな中ドンキーコングはそういった特別な衣装が長らく存在していなかったが、

2023年6月のナイトツアーでついに新しい戦士姿の衣装のドンキーコングが登場。

鎧に身を包み木の剣と盾を抱えたドンキーコング(戦士)はウルトラレアに分類されており、

ピックアップショップから105~150ルビーで購入できる。

戦士ドンキーコングのジャンプアクションの1つには

スーパードンキーコングでおなじみのローリングアタックを披露するものがある。

こちらのスペシャルアイテムはブーメランフラワー。

自分の周りにブーメランを回してライバルをスピンさせ、

その際に周囲のコインも吸い寄せる効果を持つ。

とくにライバルがコインボックスを使って大量のコインを生産している所にブーメランを使うと

散らばっているコインをまるごと回収して自分のものにできる。この使い方が非常に強力。

アイテムフィーバー中ならより多くのコインを吸い寄せる事が可能。

戦士ドンキーコングをレベル4以上にするとブーメランの数が2つになり、

ブーメランフィーバーもかなり強力なものになる。

マリオカートツアーはマシン数もかなり豊富であり、数々の新旧マシンが登場。

ドンキーコングに強く関係するマシンからもダブルダッシュ!!のDKジャンボ、

DSのジャングルカーゴ、Wiiのファストピンク、7のバナナバギーが登場した他、

新しくバナナマスターというカートも登場した。

ファストピンクはマリオカートWiiドンキーコングが乗る色のファストグライドである。

DKジャンボは乗るキャラクターによってフロントのエンブレムが変わるようになった。

コースのほうは、まず2019年11月下旬にDS DKスノーマウンテンが再登場。

おおむねマリオカート7と同じように徐々に霧が晴れていくようになっていく。

続いて2021年2月下旬のスノーツアーでWii DKスノーボードクロスが初リメイク。

コース中盤のマリオの像がドンキーコングがトリックを決めている像に変わった。

こちらは最初から晴天で、霧が晴れていくギミックがオミットされている。

なお、ツアーでのみ深い雪をハーフパイプの加速で突っ切る事ができない。

そして2022年11月にはGC DKマウンテンも登場。

おおむねWiiと同じ形状だが、コース最後の吊り橋でジャンプアクションが可能になっている。

また、吊り橋には柵が設けられて落下する事がなくなった。

ちなみに今作はアクションを積み重ねてコンボを繋げるというゲーム性なのだが、

その中でもGC DKマウンテンはデコボコだらけで非常にコンボを繋げにくい。

マリオカート8デラックス コース追加パス(2022,2023)

コース追加パス第3弾のアップデートでドンキーコングは、

ワルイージやロイと同様に被弾後の無敵時間が最短になり連続的に被弾しやすくなった。

第4弾のアップデートではロゼッタから軽いキャラのステータスが強化されて

ここから中量級が台頭してくるようになり、ぶっちぎりで最強キャラの一貫という訳ではなくなった。

その代わり、かなり短かった無敵時間が第5弾の再調整でそれなりに長くなった。

ドンキーコングの無敵度は第4弾までが2.75、第5弾以降が3.50。

第6弾で全体的な無敵時間も延びているので現在は一時期ほど連続被弾はしなくなった。

コース追加パス第6弾ではディディーコングファンキーコングが復活。

さらにマリオカートツアーで登場したポリーンもこちらに参戦したため、

ドンキーコング枠が家庭版で久しぶりにかなり豊富になった。

そしてマリオカート64時代に彼と引き換えに参戦が見送られていたカメック

コース追加パス第5弾で加わり、家庭版シリーズでは初めての参戦となった。

追加コースは第4弾でWii DKスノーボードクロスが、第6弾でGC DKマウンテンが登場。

先んじてマリオカートツアーでリメイクされた景観が採用されており、

DKスノーボードクロスは像がドンキーコングのもので続投している。

天候はこちらでも最初から晴天であり、霧が晴れていくギミックはない。

コース終盤の深い雪は再びハーフパイプ後の加速で突っ切る事が可能になった。

GC DKマウンテンは火山のジャンプ台の幅が広くなり、DKバレルが増設されている。

揺れる吊り橋は柵がなくなり、再び橋から転落する危険を伴うようになった。