・マリオカート64(1996)
体当たり勝負は負け知らずの重量級ドライバーとして参戦しており、
スピードや加速も平均的で扱いやすいが、悪路に入ると大きく減速するのが弱点。
ちなみに「ムワアアアアアアア!!」や「将来☆MISS(またはDoh I Missed! 他)」などの
印象的なボイスはこのマリオカート64の日本版が初出。
・マリオカートアドバンス(2001)
引き続き重量級ドライバーとして参戦。
キャッチコピーは「重量級ならではのパワー!」
スノーランドなどの雪道の走行が得意なキャラクターとなっているが、
ドンキーコングやクッパと比べてもトップスピードやハンドリングが劣っており、
彼ならではのメリットを活かせるコースはわずか3コースと少ない。
ちなみにマリオカート64や初期のマリオパーティでおなじみだった
「ムワアアアアアアア!!」の断末魔だが、
マリオパーティ3以降ワリオのボイスおよび悲鳴が一新されたため
この断末魔が聞ける作品はマリオカートアドバンスが最後になった。
・マリオカート ダブルダッシュ!!(2003)
引き続き重量級キャラクター。今作からは新しく参戦したワルイージと一緒に参戦している事が多い。
CPUのライバルが出現する場合、50cc~100ccまでなら基本的にワルイージとペアを組む。
ワリオランドアドバンスやメイドインワリオなどでも登場したワリオの愛車で、
他の重量級カートと比べるとバランス重視の性能となっている。
重量級カートとしては加速やハンドリング性能が良いが、スピードはDKジャンボより少し遅い。
余談として、メイドインワリオに登場するDr.クライゴアがこのワリオカーを発明しており、
本来なら最高時速で450km/hを出せるほどの高性能(と燃費1km/ℓの代償)を秘めているが、
マリオカートシリーズではルールに沿って普通の速度で走る。
投げて一定時間が経過すると大きな爆発を起こし、巻き込まれたマシンは大転倒する。
このボムへいは、DS以降は基本アイテムとして続投。
・マリオカートDS(2005)
今作ではバランス重視の重量級として参戦。
トップスピードがとても速く、ハンドリングも平均的な性能となっている。
軒並み平均以上の性能で扱いやすいが、コーナーでは滑りやすい事が弱点であり、
ミニターボ性能も決して高いものではないので、堅実な操作が求められる。
・マリオカートアーケードグランプリ(2005)
アーケードグランプリではシリーズ初代から参戦。
トップスピードはかなり速いが、加速はかなり遅く曲がりにくい高速安定タイプ。
専用アイテムは後ろに投げて妨害するボムへいの他、ハナクソを投げつける攻撃、
後ろに発射するオナラ攻撃など、とにかく変わったアイテム揃い。
ハナクソばくだんは攻撃したライバルの写真に文字通りのハナクソを付け、
オナラは喰らわせた相手をハンドルがガクガクになる状態異常にするといった下品ぶりを誇る。
・マリオカートアーケードグランプリ2(2007)
変わらず高速安定タイプとして参戦。
トップスピードはダントツだが加速やコーナリングは苦手。
1作目では専用の無敵アイテムを使った時のカート変化だったワリオカーが
ワリオ専用カートとして登場。ゲットするまでに必要なマリオコインの枚数は非常に多く、
コインを1230枚まで集める事でワリオカーが使えるようになる。
これは全専用カート中3番目に高額で、チューンナップするにも2790コインまで必要。
ただしこちらも450km/hまで出す事はできず、150ccでも158km/h辺りが限界のスピードである。
・マリオカートWii(2008)
これまでと同様の重量級キャラクターで、今作ではミニターボ性能にとくに優れている。
ファイアホットロッドやトリッキーにワリオを乗せれば、
持続時間が長いスーパーミニターボの時間をさらに延ばす事ができる。
加えて、重さやダート走行の性能も少し補正されるため、体当たりにも強い。
また、マリオカートWiiではメイドインワリオシリーズからワリオバイクが登場しており、
今作に登場するバイクの中では最も重くて安定性が高い。
重さ意外の性能は、スピードがやや低い代わりに加速やハンドリング能力に優れており、
軽量級のような感覚で軽快に走る事ができる。
ただしドリフト性能は非常に低く、全マシン中3番目に低い。
ドリフト中はかなり滑るため、カーブは普通のハンドル操作で曲がる方が得意。
オートドリフトより、マニュアルドリフトで走る方が向いているだろう。
・マリオカート7(2011)
シリーズで初めて隠しキャラクターとして参戦。
グランプリの150ccフラワーカップで総合優勝する事でワリオが使えるようになる。
また、今作からクッパと同じスピード特化の性能となり、これは以降の作品でもほぼ同様となる。
DS ワルイージピンボールのスタッフゴーストはワリオが担当している。
・マリオカートアーケードグランプリDX(2013,2020)
稼働する数年前のマリオカート7の名残を受けてか、稼働当時は隠しキャラとして参戦。
なんと最後の隠しキャラであり、同じ隠しであったクッパJr.やワルイージと比べても
マリオコインを集めてタマゴスロットを回さないといけない回数が格段に多く、
ワリオをゲットするまでにはスロットを43回も回す必要があった。
ワリオを解放するとタマゴスロットで出現するアイテムが強化され、
以降はスロットから数多くのトリプルアイテムが順次出てくるようになる。
このように解放までかなり大変な隠しキャラだったが、稼働から7年の時を経て
2020年12月10日のアップデートからワリオは初回プレイから使えるようになり、
以降はスロット43回目まで行く手間なしに誰でもワリオで走る事ができる。
これによって対戦プレイやふたりで協力でもワリオが出現するようになった。
ちなみに、ワリオが初めから使えるようになった後も
スロット43回目を起点にトリプルアイテムが順次出てくるという点は継続している。
ワリオの性能はクッパやドンキーコングらと同じ最高速タイプとなっており、
直線では自慢のスピードでかっ飛ばす事が得意。
ワリオのイメージカートは前2作のワリオカーではなく、新登場のブルトラックに変更。
ブルトラックは得意な最高速をさらに伸ばす事ができる厳ついデザインのカート。
最高速を1段階上昇させるカートのため、ワリオが乗れば得意の最高速をさらに強化できる。
また、最高速が低いキャラを乗せて短所を補うといった使い方も可能。
カラーバリエーションも存在しており、ゲームを進めていくとタマゴスロットから貰える。
・マリオカート8(2014)
引き続き重量級ドライバーとして参戦。今作からはまた最初から使用可能。
7と同様にクッパと同じ最高速重視のキャラクターとなっていてかなり速い。
力強い重さも健在で豪快に走れるが、加速とハンドリングが低いのが弱点。
・マリオカート8 デラックス(2017)
相変わらず速い点は8までと同じだが、デラックスではクッパと比べて性能がわずかに変化している。
クッパよりやや曲がりやすくて滑りにくいが、重量が少しだけ下がっている。
・マリオカートアーケードグランプリVR(2017)
CPU専用のクッパとワリオは派手なカートに乗っているのが特徴で、
ワリオはアーケードグランプリDXにも登場したブルトラックに乗っている。
ちなみにクッパのカートも同じくDXにて登場したロードガレオン。
爆音を上げてメドレー式のサーキットを走り、マリオ達と激しく競い合う。
・マリオカートツアー(2019,2020,2022)
10月9日開催のトーキョーツアーから参戦。
レアキャラクターに属しており、ドカンからの出現率はやや低め。
カートの周りにボムへいを2つ装備し、投げる際は2つ同時に投げる。
2つ投げる分、基本アイテムのボムへいより爆風で攻撃できる範囲が少し広い。
2020年10月のアップデート以降、ワリオをレベル5以上にすると
専用アイテムのボムへいが3つになり、攻撃性がアップする。
また、2020年2月のバンクーバーツアーではキャンプ衣装のワリオが期間限定で登場。
前方に掲げた砲台からボムへいを一定間隔で発射し続ける、中距離攻撃に特化したアイテム。
同年10月のアップデート後、キャンプワリオをレベル4以上にすると
前方に掲げる砲台が2つになり、発射するボムへいの数も従来より増える。
2020年7~8月のウェスタンツアーでは新たにガンマン衣装が期間限定で登場。
ファイアボールを3つ装備/発射し、ヒットしたライバルにダメージを与える。
同年10月のアップデート後、ガンマンワリオをレベル4以上にすると
ファイアボールが4つに増えて攻撃性が強化される。
2022年4月の第3回ヨッシーツアーからガンマンワリオは恒常キャラになり、
以降は通常のドカンやオールクリアドカンなどからも出現する事がある。
ワリオのホームステージはN64 ワリオスタジアム、GC ワリオコロシアム、
DS ワリオスタジアム、アーケードグランプリのダイヤモンドシティとスノーパニック、
Wii ワリオこうざん、3DS ワリオシップ、MK8 ワリオスノーマウンテンの8種類。
いずれもライン取りが難しいヘアピンカーブの多いコースで、難易度も高い。
Wii ワリオこうざんは昔、スタート地点からキノコを使って後ろの土管に向かってジャンプして、
洞窟の出口で方向転換をすると1周カウントされるという極端なバグショートカットがあった。
ただしマリオカート8およびマリオカート8デラックスでリメイクされたワリオこうざんでは、
かつてのショートカットの道が柵でふさがれて対策されている。
もっとも、極端なショートカットがリメイクで封印された例はこれに限った話ではない。
ワリオはアーケードグランプリおよびライバル専用のNPCを含めると計13回参戦、
まだいなかったスーパーマリオカートを除きほぼすべての作品に登場している。
重量級らしい速いスピードと頑丈性を誇っている分、加速やコーナリングの挙動は重い。
作品によってはクッパよりクセがある。上手なコーナリングで短所を補い、
ワリオならではのパワフルさを存分に活かそう。