カオスクライマーの日記

マリオシリーズの話題を主体に記事を書いています。

マリオカートシリーズ ヒストリー オブ スタンダードカート(2005~2023)

マリオカートDS(2005)

スタンダードと呼ばれるカートが初めて登場した作品。

スーパーマリオカートマリオカート64マリオカートアドバンスといった

以前の作品で使われていた基本のカートをブラッシュアップしたような姿が特徴。

各キャラクターごとに性能が異なるスタンダードが用意されており、

それぞれのキャラの初期カートと隠しカートの中間の性能となっている。

マリオ、キノピオワリオワルイージのスタンダードは

バランス重視のカートで欠点が少なく走りやすい。

ルイージヨッシーカロンHVC-012のスタンダードは

加速やハンドリング、ダート性能がズバ抜けているがドリフトが苦手。

ピーチ、ドンキーコングクッパ、デイジーのスタンダードは

ドリフト性能がズバ抜けているが加速やダート性能が辛い事になっている。

DSダウンロードプレイ専用キャラであるヘイホーが乗るスタンダードHHは

ヨッシーが使えるスタンダードYSと同じ性能でミニターボも高くかなり扱いやすい。

バトルで使うカートは各キャラクターごとに決まったスタンダード固定で、

レースで扱うそれぞれのスタンダードより少し性能が落ちる。

マリオカートアーケードグランプリ(2005)

この作品からそれぞれのカートのボディの色が

各キャラクターを象徴する2色になりカラフルになった。

今作はマリオカートアドバンス以前の作品と同様に乗るカートは選ぶ事ができず、

50ccクラスでは終始このカートに乗る事になる。

マリオカートアーケードグランプリ2(2007)

今作から各キャラクターに専用カートが設けられ、

前作から使われ続けているこのカートは「ノーマルカート」と区別されるようになった。

最初はどのキャラクターでも必ずこれらのカートに乗るようになっているが、

後にマリオコインを集めて専用カートをゲットしたキャラクターでも

選択後に専用カートで走るかノーマルカートで走るかを選ぶ事ができる。

専用カートと比べると基本的にスピードが遅く加速性能が高い。

なお、グランプリの各カップをクリアした時に遊べるチャレンジゲームでは

条件問わずこちらのノーマルカートで走る事になる。

ちなみにワリオドンキーコングクッパのノーマルカートは

前作と比べて加速性能が1→2とちょっとだけ上がっている。

マリオカートWii(2008)

Wiiに登場するマシンは実車をモチーフにしたようなものが多く、

今作のスタンダード・カートもとくに実物に近い本格派なデザインになっている。

カート後部のマフラーも4つに増えている。

加えて各キャラクターのカートのボディの色が本家シリーズでも2色になり、

密かにアーケードグランプリの要素が逆輸入されている。

キャラクターやその重量によって乗れるマシンやカラーリングは異なり、

軽量級は車体が小さいスタンダード・カートS、中量級は中くらいのスタンダード・カートM、

重量級は車体が長く大きいスタンダード・カートLに乗る。

カート性能はいずれの重量でも標準的で走りやすいものになっているが、

ミニターボの持続時間が短めなのが弱点。とくに中量級のスタンダードは実は最も短い。

また今作ではバイクが初登場しており、スタンダード・バイクというものも登場。

こちらもそれぞれにS、M、Lがあり、カートと比べると軽快に走れてウィリーもできる。

ただしカートでは可能なスーパーミニターボができず、体当たりにはとくに弱いといった弱点もある。

バトルでは使えるマシンがスタンダード・カートかスタンダード・バイクのどちらかのみで、

所属するチームがレッドチームかブルーチームかでマシンの色が変わる。

マリオカート7(2011)

スタンダードがマリオカートDSまでのデザインに近くなった他、マフラーの数が2つに戻った。

今作からスタンダードの区分けが重量ごとに異なるという仕様がなくなっており、

標準的なカート性能にそれぞれのキャラクターの性能が上乗せされるというものになっている。

ちなみにシリーズでは珍しくヨッシーのスタンダードが水色である。

今作からは2003年発売のマリオカートダブルダッシュ!!のように

バトルでもマシンが自由に選べるようになり、スタンダード固定という制限はなくなった。

また、今作からグライダーで空中を飛んだりスクリューで水中を潜るという要素が追加され、

その基本のグライダーとしてスーパーカイトが新たに加わった。

この頃のスーパーカイトはほぼ単色。

また、今作からスーパーマリオカートマリオカート64マリオカートアドバンスでおなじみだった

シンプルで懐かしい形状のあのカートがスケルトンという名前を授かり復活。

画像はマリオカート64のもの。

当時の基本的なカートであり、前述通りカートを選ぶという概念がこの頃はなかった。

カートが選べるようになったのは2003年のマリオカートダブルダッシュ!!からである。

マリオカート7のスケルトンはスタンダードと比べると軽快でオフロード性能が高いが、

トップスピードが少し心もとないのが弱点。

なお、キャラクターによって多種多様にボディの色が変わるというマシンは

Wiiでは非常に多かったのだが、7ではスタンダードとスケルトン、

そしてバースデーガールの3台だけになっている。

マリオカートアーケードグランプリDX(2013~)

ノーマルカートのデザインが少し新しくなり、Wiiのデザインに似たような姿になった。

キャラクターごとのカートの配色はおおむねアーケードグランプリ2までと同様だが、

ワリオクッパなどはカートに貼られるエンブレムが現代に準じたデザインに変わっている。

マリオカート7で新登場した空中や水中の要素がアーケードグランプリにも追加され、

グライダーのスーパーカイトも同作に似たデザインで登場。今作からカラフルになった。

また、今作で新たにアーケードグランプリに参戦したクッパJr.ロゼッタ

マリオカートWiiマリオカート7のスタンダード・カートの色が使われており、

マリカWiiの時とは逆に本家シリーズのカラーリングがアーケードに輸入された事になる。

画像のマリオやクッパが競い合っているアートワークは

2014年7月30日のアップデートに伴って新たに書き下ろされたものである。

なお、このノーマルカートは2016年4月21日のアップデート以降、

ジャンプドリフトでシールドを発生させる事ができなくなっており、

その旨の説明書きもゲーム中ではほとんど説明されていないので注意が必要である。

また、2018年12月のアップデートで追加されたジュゲムはノーマルカートがこのデザインではなく、

マリオカート7のH₂Oを彷彿とさせる雲のカートが彼のノーマルカートとなっている。

マリオカート8(2014)

今までのスタンダードの集大成のような独創的なデザインが登場。

乗るキャラクターによって多種多様のカラーリングが存在するマシンの一貫。

スタンダードカートはこれまで通り標準的な性能が特徴的だが、

キャラクター面で軽量級や中量級の加速力がとくに下がっており、

しかも加速性能が小数点切り捨てになっているため、取り扱うタイヤやグライダーには要注意。

スタンダードバイクはスーパーミニターボが発動できるようになり、

その代わりウィリーができなくなった。

新登場のバギーであるスタンダードATVはスピードやダート性能に秀でている。

また、スケルトンもマリオカート7から引き続き再登場しており、

デザインは初代スーパーマリオカートに準じたものに変わっている。

後に本作の追加コンテンツから登場したタヌキマリオ

スタンダードカートやスタンダードバイクに乗った時のマフラーがしっぽの色になっているのが特徴。

マリオカート8デラックス(2017)

マリカ8と同じスタンダードカート、スケルトン、スタンダードバイク、スタンダードATVが登場。

デラックスでは各キャラクターの加速力が底上げされ、小数点切り捨てもなくなったので

加速のステータスをあまり気にせずにカスタマイズを組めるようになった。

レース環境もWiiUから大幅に変わった事でとくに軽快な挙動のスタンダードバイクが追い風を受け、

逆に鈍重な挙動を持つスタンダードATVは向かい風をかなり食らっている。

2022年にコース追加パスが配信された後、スタンダードカート、スケルトン、

スタンダードATVの性能が大幅に変化しているので、そういったステータスの変化は後述。

マリオカートアーケードグランプリVR(2017)

アーケードグランプリDXと同じノーマルカートが登場。

マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシーがこのカートに乗る。

今作ではドリフトのテクニックが存在せず、そもそもドリフトシールドもないため

クッパワリオが乗っているロードガレオンやブルトラックとの格差はない。

マリオカートツアー(2020、2022)

本作では基本のカートが前述のスケルトンになり、

スタンダードカートと呼ぶようなマシンはしばらく存在していなかったが、

2020年10月のマリオVSルイージツアー2020で

マリオカート8に登場したマリオとルイージのスタンダードカートが

それぞれスタンダード8レッド、スタンダード8グリーンとして登場。

どちらもそれぞれ860円の課金限定でゲットできるスペシャルオファー専用のマシンで、

8レッドはミニターボ性能に、8グリーンはジャンプアクション周りの能力に長けている。

なお、これらのマシンを買う事ができたのはこのマリオVSルイージツアー2020、

そして2022年9月のマリオVSルイージツアー2022でまた課金限定で登場した時のみで、

2023年6月のマリオVSルイージツアー2023ではこの2台が復刻されずに

その少し後から2022年10月以降のツアー内容を回していくようになってしまったため、

現在はスタンダード8レッドもスタンダード8グリーンも新規に買う事ができない。

マリオカートライブホームサーキット(2020)

現実のカートと連動して遊ぶ作品である事に伴い、カートが大型化している。

最初はこのスタンダードカートに乗って走る事になり、

コインを集めていくとゲーム内のカートのボディをカスタマイズする事ができる。

マリオカート クッパの挑戦状(2021)

マリオカート8と同じデザインのスタンダードカートやスタンダードATV、スケルトンが登場。

マリオチームのキャラクター達がスタンダードカートに、

クッパ7人衆がスケルトンに、クッパがスタンダードATVに乗って走る。

2023年から始まったNO LIMIT!パレードでもマリオやルイージ、ピーチやヨッシー

クッパが同じマシンに乗って登場してパレードを彩ってくれる。

ちなみにスタンダードカートに乗ったマリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオヨッシー

スタンダードATVに乗ったクッパトミカが販売されている。

とくにスタンダードATVのフィギュアは貴重。

マリオカート8デラックス コース追加パス(2022、2023)

スタンダードカート、スケルトン、スタンダードATVに性能の変化があったので特筆。

コース追加パス第2弾以降、重さの小数点切り捨てが廃止され、

これにより重さのステータスを細かく考える必要性もなくなった。

第3弾では選んだキャラクターやパーツによって被弾後の無敵時間が変わるようになったのだが、

スタンダードATVはビートデイモンやGLAと同じ部類の性能であったにも関わらず

無敵時間が他の2台より少し短くなり、さらなる苦境に立たされる事になった。

第4弾ではキャラクターやマシンパーツに大幅なステータス調整が入り、

すべての性能が標準的だったスタンダードカートもミニターボが0.25上がった。

スタンダードATVもミニターボが0.25上がっているが、まだ苦境からは抜け出せずにいた。

第5弾ではスケルトンの地上スピードが0.25上がりスピード不足が解消された。

スタンダードATVはなんとミニターボが0.50上昇、第4弾からの通算で0.75の強化を貰っている。

そして第6弾では各アイテムに被弾した後の無敵時間自体が少し長くなった他、

ケルトンはそこからさらに無敵時間が0.25、スタンダードバイクは0.50強化されている。

コース追加パスからの追加キャラクターはスタンダードやスケルトンの色を

基本的に既存のキャラクターからカラーリングを共有している事が多いが、

そのうちキャサリンが乗る濃いピンク色のスケルトンは新たに登場した新色である。

・ザ・スーパーマリオブラザーズムービー(2023)

予告編やCMなどであらかじめ公開されていた部分のみ特筆。

トレーラー映像では第2弾からの登場で、とあるシーンでマリオが乗って走っている。

デザインはマリオカートアーケードグランプリDXのノーマルカートと

本家シリーズでおなじみのスケルトンをミックスしたようなものが特徴。

また、上映前最後の第3弾のトレーラー映像を控えた時に公開されたポスターアートは

驚く事にアーケードグランプリDXのアートワークの構図を再現している。