これは…第153回が終わった直後の話…
「ば、ばたんきゅーなのだー。
シグの5連鎖であんなにおじゃまぷよが来られてはたまったものじゃない。」
「大丈夫か、クッパ!?」
「お父さん、しっかり!!」
ロイ
「ある意味、クッパにとっては今後シグがさらに新しいライバルになってくるのかな?」
(ドクン…ドクン…ドクン…)
「…?」
「ムムーッ? ここはどこなのだ? …ん!?」
ユウちゃん
「じゃっじゃーん! はーい、ちゅーもーく!!
ユウちゃんでーーーす!!」
レイくん
「…レイくんでーす。」
「うわっ、何者だ!? ワガハイに用でもあるのか?」
ユウちゃん
「さっそくですが! 出会ったあなたにラッキーチャーンス!!
ユーレイになって、永遠にハッピーになれる
フワフワ しあわせなサービスを提供中でーーす!!」
「ユーレイになるだとーー!? 悪いが丁重にお断りなのだ!
そもそもワガハイは前にユーレイになった事があるし、
ユーレイになったからといって誰しもが楽になれるとは限らんだろう!」
ユウちゃん
「あれあれ~!? なんでユーレイになってからのコト、知ってるのかな~?」
「ワガハイは既に2回以上死んでいる。未練も果たせぬまま死んでハッピーになれると思うか?
実際にワガハイは未練タラタラに死んだ事だ、フワフワも幸せもあったものではなかった。
テレサもユーレイだが、アイツも楽にはなれていないのだぞ。」
「とにかく、生き返った今もなお人生に未練を大量に残している、
今回ユーレイになるのはパスだ。」
ユウちゃん
「だいじょーぶ、今度はハッピーになれるよ!
では、今からこのカメさんをユーレイにしまーーす!!」
「よせーーっ!! 強引にユーレイにする気かーーっ!!」
ユウちゃん
「え~ん! 待ってよ~!!」
「…!! イカーーン!!」
(ガッシャーーーーーン!!)
ユウちゃん
「あちゃ~! 自分からユーレイになっちゃいましたーっ!」
レイくん
「…わざとじゃないと思うけど?」
「ハッ!! …夢!?」
「どうしたの、お父さん!? ずっと苦しそうに叫んでいたよ?」
「…ん!? ガーッハッハ!!
何故だか分からんが、ワガハイは生きているぞーー!!」
「こいつ、とうとう頭がおかしくなっちまったか?」
しばらく意識を失っていたクッパ大魔王の悪夢の物語である。
「…という事だ。あの時にとんでもない悪夢にうなされていたのだが、
その夢に出てきたユーレイにさせたがるアイツらの事を知る者はお前達の誰かにおらんか?」
りんご
「ひええええ!? し…知らないですーー!!」
アミティ
「ひょっとしてその双子のユーレイ、ユウちゃんにレイくんの事かな?
別にワルい子ってワケじゃないんだけどね。」
「早い話が無邪気なヤツらなのか!? 逆に恐ろしいわ!」
アミティ
「そういえば、2回死んだ事があるって言ってたけどホントなの?」
「うむ、ホントもホント。Newスーパーマリオブラザーズやマリオパーティ10で、
いずれもマリオ達に溶岩に突き落とされた事で命を落としている。
待てよ、もっと前にMario is Missing!(SNES版)でもルイージに殺されていたかもしれん。」
「まあ、お父さんは骨だけになっても動き続けるんだけどね。」
アルル
「骨だけでも動くの!? あ、そうだ。骸骨のまま動いていた時の事って覚えてる?」
「うーむ…? 全然覚えておらんな。
ほねクッパとして動いていた時の記憶はまったくないのだ。」
「しかし、死んでからも色々と振り回されていたのは確かのようだ。
骨だけになって少々もろくなっていた体にトドメを刺されたり、
カートレースでは白骨のワガハイが税込800円で売却されたりもしたらしい。」
「しかもネットワーク対戦のレース向けにと
トドメを刺された後の残骸から白骨のクローン体が大量に作られていたらしい。
ワガハイが生き返った後にもクローンがいくつか残っていたのだ。」
アミティ
「ひええぇぇーーー!! 怖いーーー!!」
「マリオパーティ アイランドツアーでワガハイが雇ったほねクッパはそのうちの1体に過ぎん。
要するに、ユーレイになった所で必ずしも楽になれるとは限らないという事だ。」
アルル
「そうなんだ、クッパも色々大変だねー。」