・マリオカート64(1996)
ワリオが初めてマリオカートシリーズに参戦。
体当たり勝負は負け知らずの重量級ドライバーとして参戦しており、
スピードや加速も平均的で扱いやすいが、悪路に入ると大きく減速するのが弱点。
ちなみに「ムワアアアアアアア!!」や「将来☆MISS(またはDoh I Missed! 他)」などの
印象的なボイスはこのマリオカート64の日本版が初出。
また、スターカップ第1コースとしてワリオスタジアムが登場。
デコボコだらけで全長が1591mもあるオフロード型のロングコースで、
上手く飛ぶと全体の9割をカットできる超極端なショートカットがある事でも有名。
後の作品から様々な過去作のコースが順次リメイクされていくのだが、
このワリオスタジアムは四半世紀が経過した2023年現在でも一度もリメイクされていない。
・マリオカートアドバンス(2001)
引き続き重量級ドライバーとして参戦。
キャッチコピーは「重量級ならではのパワー!」
スノーランドなどの雪道の走行が得意なキャラクターとなっているが、
ドンキーコングやクッパと比べてもトップスピードやハンドリングが劣っており、
彼ならではのメリットを活かせるコースはわずか3コースしかない。
なお、マリオカート64や初期のマリオパーティ2作でおなじみだった
「ムワアアアアアアア!!」の断末魔を聞ける作品は今作が最後となる。
マリオパーティ3以降はワリオのボイスや悲鳴が一新されているのである。
・マリオカート ダブルダッシュ!!(2003)
引き続き重量級キャラクター。今作からは新しく参戦したワルイージと一緒に参戦している事が多い。
CPUのライバルが出現する場合、50cc~100ccまでなら基本的にワルイージとペアを組む。
ワリオを象徴するカートはワリオカー。
ワリオランドアドバンスやメイドインワリオなどでも登場したワリオの愛車で、
他の重量級カートと比べるとバランス重視の性能となっている。
重量級カートとしては加速やハンドリング性能が良いが、スピードはDKジャンボより少し遅い。
余談として、メイドインワリオに登場するDr.クライゴアがこのワリオカーを発明しており、
本来なら最高時速で450km/hを出せるほどの高性能(と燃費1km/ℓの代償)を秘めているが、
マリオカートシリーズではルールに沿って普通の速度で走る。
ワリオとワルイージ専用のスペシャルアイテムはボムへい。
投げて一定時間が経過すると大きな爆発を起こし、巻き込まれたマシンは大転倒する。
このボムへいはDS以降基本アイテムとして続投。
スペシャルカップ第1コースでは新コース、ワリオコロシアムが登場。
超巨大なコロシアムの中に設営された極端な高低差がある高速コースで、
足場も非常に不安定でコースアウトしやすい設計になっている。
このコースは全長が長いため、2周でゴールとなる。
なお、ワリオコロシアムも2023年現在一度もリメイクされていない。
・マリオカートDS(2005)
今作ではバランス重視の重量級として参戦。
ワリオの持ちカートはブルータル、スタンダードWR、ドラゴンフライ。
トップスピードがとても速く、ハンドリングも平均的な性能となっている。
軒並み平均以上の性能で扱いやすいが、コーナーでは滑りやすい事が弱点であり、
ミニターボ性能も決して高いものではないので、堅実な操作が求められる。
前作のダブルダッシュ!!で初めて参戦した相棒のワルイージも続投しており、
ワルイージは100ccのサンダーカップをクリアするとゲット可能。
性能はワリオと同じバランス重視となっている。
今作からの新コースはスペシャルカップ第1コースで登場するワリオスタジアム。
64のワリオスタジアムと比べてダッシュジャンプ台が多くスピードが乗りやすいが、
ファイアサークルやファイアバーなど行く手を阻む仕掛けも多い。
・マリオカートアーケードグランプリ(2005)
アーケードグランプリではシリーズ初代から参戦。
トップスピードはかなり速いが、加速はかなり遅く曲がりにくい高速安定タイプ。
各カップを制覇すると手に入るワリオ専用のスペシャルアイテムは
ワリオカー、ビヨヨーンパンチ、オナラ、ニンニク、ハナクソばくだん、ボムへい。
とにかくワリオらしい変わったアイテム揃いである。
オナラは文字通りオナラを後ろに発射して攻撃、食らった相手のハンドルをガタ付かせる。
ハナクソばくだんは攻撃したライバルの写真にハナクソを付けてしまう。
ニンニクはタイヤをパンクさせられたりハンドルをおかしくされた時に使う事で
それらの状態から一瞬で回復する事ができる。
オナラは喰らわせた相手をハンドルがガクガクになる状態異常にするといった下品ぶりを誇る。
今作ではマリオカップ、DKカップに次ぐ中級コースとしてワリオカップが登場。
ダイヤモンドシティ、スノーパニックともに長いストレートとヘアピンカーブの緩急が激しく、
とくにスノーパニックは中級コースとは思えない難しさを誇る。
ラウンドが進むと街の時間帯が夜に変わり、
さらにうらカップの後半ラウンドでは夜中の静まった街をレースをする。
タイムアタックでも時間帯は夜中となる。
実はワリオカップの舞台はメイドインワリオシリーズでおなじみのあのダイヤモンドシティであり、
周りを見るとワリオカンパニー、ダイヤモンド城、クラブサトーなどの施設がある事が分かる。
・マリオカートアーケードグランプリ2 (2007)
高速安定タイプのキャラクターとして参戦。
トップスピードはダントツだが加速やコーナリングは苦手。
専用アイテムは前作とほぼ同じでワリオカーを除いた5種類。マリオコインを溜めるとゲットできる。
今作では全キャラクターの無敵アイテムがスターに統合された事に伴い、
1作目でワリオ専用の無敵アイテムを使った時のカート変化だったワリオカーは
ワリオ専用カートとして登場。ゲットするまでに必要なマリオコインの枚数は非常に多く、
コインを1230枚まで集める事でワリオカーが使えるようになる。
これは全専用カート中3番目に高額で、チューンナップするにも2790コインまで必要。
チューンナップ後の限界スピードは150ccで158km/h。
なお、今作から相棒のワルイージもアーケードグランプリに参戦しているが、
専用のスペシャルアイテムはワリオとは異なる彼独自のものになっている。
ちなみに前作のワリオカップのタイムアタックは時間帯が夜中になっていたが、
今作では昼を走るように変更されている。
・マリオカートWii(2008)
これまでと同様の重量級キャラクターで、今作ではミニターボ性能にとくに優れている。
ファイアホットロッドやトリッキーにワリオを乗せれば、
持続時間が長いスーパーミニターボの時間をさらに延ばす事ができる。
加えて、重さやダート走行の性能も少し補正されるため、体当たりにも強い。
今作でワリオこうざんが新しいコースとして登場。
断崖絶壁の鉱山と洞窟を舞台にしたフラワーカップ最後の鬼門で、
落下しやすいうえに洞窟を走るトロッコに当たるとクラッシュしてしまう。
クラッシュした勢いでそのまま落下してしまう事もあり、
グランプリでは理不尽にランクを下げられる要因に繋がりやすい。
また、マリオカートWiiではメイドインワリオシリーズからワリオバイクが登場しており、
今作に登場するバイクの中では最も重くて安定性が高い。
重さの他にも加速、ハンドリング、ミニターボといった能力に優れており、
軽量級のような走行感覚で軽快に走る事ができる。
ただしスピードは平凡であり、ドリフト性能は全マシン中3番目に低い。
ドリフト中はかなり滑るため、カーブは普通のハンドル操作で曲がる方が得意。
オートドリフトより、マニュアルドリフトで走る方が向いているだろう。
・マリオカート7(2011)
シリーズで初めて隠しキャラクターとして参戦。
グランプリの150ccフラワーカップで総合優勝する事でワリオが使えるようになる。
また、今作からクッパと同じスピード特化の性能となり、これは以降の作品でもほぼ同様となる。
新コースとしてワリオシップが登場。巨大な要塞と難破船が舞台で水中メインのコース。
船の中には前作のワリオこうざんで見られたトロッコらしきものも見える。
なお、マリオカート7では相棒のワルイージが参戦していないため、
今作でリメイクされたDS ワルイージピンボールのスタッフゴーストはワリオが担当している。
・マリオカートアーケードグランプリDX(2013,2020)
稼働する数年前のマリオカート7の名残を受けてか、稼働当時は隠しキャラとして参戦。
なんと最後の隠しキャラであり、同じ隠しであったクッパJr.やワルイージと比べても
マリオコインを集めてタマゴスロットを回さないといけない回数が格段に多く、
ワリオをゲットするまでにはスロットを43回も回す必要があった。
ワリオを解放するとタマゴスロットで出現するアイテムが強化され、
以降はスロットから数多くのトリプルアイテムが順次出てくるようになる。
…といったように解放までかなり大変な隠しキャラだったが、稼働から7年の時を経て
2020年12月10日のアップデートからワリオは初回プレイから使えるようになり、
以降はスロット43回目まで行く手間なしに誰でもワリオで走る事ができる。
これによって対戦プレイやふたりで協力でもワリオが出現するようになった。
ちなみにワリオが初めから使えるようになった後も
スロット43回目を起点にトリプルアイテムが順次出てくるという点は継続している。
ワリオの性能はクッパやドンキーコングらと同じ最高速タイプとなっており、
直線では自慢のスピードでかっ飛ばす事が得意。
また、過去作でワリオ専用だったアイテムのうちビヨヨーンパンチとボムへいが
誰でも使える通常アイテムとして続投した。
ボムへいはおじゃまキャラパックのスペシャルコードを読み込む事でもゲットできる。
ワリオを象徴するカートは前2作のワリオカーではなく、新登場のブルトラックに変更。
ブルトラックは得意な最高速をさらに伸ばす事ができる厳ついデザインのカート。
最高速を1段階上昇させるカートのため、ワリオが乗れば得意の最高速をさらに強化できる。
また、最高速が低いキャラを乗せて短所を補うといった使い方も可能。
カラーバリエーションも存在しており、ゲームを進めていくとタマゴスロットから貰える。
・マリオカート8(2014)
引き続き重量級ドライバーとして参戦。今作からはまた最初から使用可能。
7と同様にクッパと同じ最高速重視のキャラクターとなっていてかなり速い。
力強い重さも健在で豪快に走れるが、加速とハンドリングが低いのが弱点。
新コースとしてワリオスノーマウンテンが登場。
雪山の頂上からふもとまでカーブだらけの道を駆け下りていく3セクション式のコースで、
一番ふもとの突き当りまで走ってゴールとなる。
過去作からはDS ワリオスタジアムがリメイク。原作と異なり時間帯が昼に変わっている他、
コース後半に反重力エリアと水中エリアが追加されるなど大幅に魔改造されている。
さらに発売後の有料追加コンテンツ第1弾ではWii ワリオこうざんも登場。
洞窟を走るトロッコは原作と違い、ぶつかるとスピンターボして加速できるようになった。
なお、原作に存在したスタート地点からキノコを使って後ろの土管に向かってジャンプして
洞窟の出口で方向転換をすると1周カウントされる、という極端なバグショートカットは
リメイクに伴ってかつてのショートカットへの道が柵で塞がれている。
もっとも、極端なショートカットがリメイクで封印された例はこれに限った話ではないが。
・マリオカート8 デラックス(2017)
相変わらずトップスピードが速い点はおおむねマリオカート8までと同じだが、
8デラックスではクッパと比べて性能がわずかに変化している。
クッパよりやや曲がりやすくて滑りにくいが、重量が少しだけ下がっている。
このワリオの性能はほねクッパと共有している。
速いトップスピードと苦手な加速力はワリオとクッパで共通。
コースはWiiUのマリオカート8とその有料追加コースだった48コースが最初から入っており、
ワリオスノーマウンテン、DS ワリオスタジアム、Wii ワリオこうざんも最初から走れる。
・マリオカートアーケードグランプリVR(2017)
クッパと共にCPU専用のライバルキャラクターとして登場。
CPU専用のクッパとワリオは派手なカートに乗っているのが特徴で、
ワリオはアーケードグランプリDXにも登場したブルトラックに乗っている。
ちなみにクッパのカートも同じくDXにて登場したロードガレオン。
爆音を上げてメドレー式のサーキットを走り、マリオ達と激しく競い合う。
・マリオカートツアー(2019,2020,2022)
10月9日開催のトーキョーツアーから参戦。レアのキャラクターに属している。
ショップのラインナップから購入する場合は3000コインで交換できる。
スペシャルアイテムはダブルボムへい。
カートの周りにボムへいを2つ装備し、投げる際は2つ同時に投げる。
2つ投げる分、基本アイテムのボムへいより爆風で攻撃できる範囲が少し広い。
2020年10月のアップデート以降、ワリオをレベル5以上にすると
専用アイテムのボムへいが3つになり、攻撃性がアップする。
コースは2022年1月末のワリオVSワルイージツアーで3DS ワリオシップがリメイク。
おおむねマリオカート7と同じだが、背景のフィッシュボーンに体当たりできるようになっている。
なお、終盤のプチショートカットがこちらでは使えなくなっている。
また、2020年2月のバンクーバーツアーではキャンプ衣装のワリオが期間限定で登場。
キャンプワリオのスペシャルアイテムはボムへいキャノン。
前方に掲げた砲台からボムへいを一定間隔で発射し続ける、中距離攻撃に特化したアイテム。
同年10月のアップデート後、キャンプワリオをレベル4以上にすると
前方に掲げる砲台が2つになり、発射するボムへいの数も10発から12発に増える。
2020年7~8月のウェスタンツアーでは新たにガンマン衣装が期間限定で登場。
ガンマンワリオのスペシャルアイテムはファイアフラワー。
ファイアボールを3つ装備して攻撃、ヒットしたライバルにダメージを与える。
同年10月のアップデート後、ガンマンワリオをレベル4以上にすると
ファイアボールが4つに増えて攻撃力がアップする。
2022年4月のヨッシーツアー2022からガンマンワリオは恒常キャラになり、
以降は通常のドカンやオールクリアドカンなどからも出現する事がある。
また、2022年4月下旬のアムステルダムツアーから
マリオカートDSで登場したドラゴンフライが再登場している。
こちらでは主にファーマーデイジーの愛機として扱われているが
ボディの形や色、名前はあの時のワリオのカートそのままである。
ウルトラレアのマシンに分類されておりピックアップのドカンからゲットするのは非常に難しかった。
後にバトルツアー2022でルビーを消費して打ち上げるドカンがなくなった後は
ピックアップショップから100ルビーで交換してゲットする事が可能。
同じくバトルツアー2022からドラゴンフライは恒常マシンとなっており、
ツアーを進めている間に打ち上げられるドカンから出現する事もある。
また、ドラゴンフライの黄色い色違いでファイアフライというマシンも登場。
実装当初はアムステルダムツアーのリーグ戦を勝ち抜いてゲットできる上位報酬のマシンだったが、
その後コース適性に恵まれる事はなく、バトルツアー2022から恒常マシンになっている。
・マリオカート8デラックス コース追加パス(2022,2023)
コース追加パス第3弾のアップデートで被弾後の無敵時間が調整された事に伴い、
一時期ワリオの無敵時間はワルイージやクッパらと並んで最短になっていたが、
第5弾のアップデートに伴って無敵時間が2.75→3.75まで強化された。
ただしこのアップデートの際にクッパやモートンの無敵時間も4.00まで上がっているため、
クッパ達と比べると若干ながら無敵の持続時間が短くなっている。
また、この時のアップデートで重量級のMiiの走行性能が
レース前に確認できるステータス表示とは異なっていた事が明かされ、
今までクッパやモートンと同じ性能だと思われていたのが
実際にはワリオおよびほねクッパと同じほうの走行性能であった事が明らかになった。
コース追加パス第6弾で参戦したファンキーコングも同じ走行性能であるため、
ワリオはほねクッパ、重量級Mii、ファンキーコングと性能を共有している事になる。