・マリオカートWii(2008)
タイムアタックではやいスタッフゴーストを4体出現させるとファンキーで遊べるようになる。
重量級キャラクターにしてトップスピードが全キャラで最も速い性能となっており、
スピード重視のマシンでドリフトの安定性も高いバイク、スーパーバウザーにファンキーが乗る事で、
高いスピードと安定性を両立した性能で豪快に走る事ができ、オンラインでも一躍有名になった。
この組み合わせは通称『ファンバウ』と呼ばれた。
あまりにも速すぎるし強すぎるため、それ故『ファンキーバイクWii』と揶揄される事も多かった。
また、ファンキーコングは重量級キャラの中でグリップの伸びも最も高く、
滑りやすい道でも安定して走る事ができるという恩恵も受けている。
カートではファイアホットロッドが似たようなスピードの速さと安定性を誇っている。
ドリフトが曲がりやすく、ミニターボの持続時間も長い。
とくにスーパーミニターボでは長時間加速し続ける事が可能。
スーパーバウザーとはまた違ったベクトルで猛威を振るう組み合わせである。
さらにスピードが速いマシンとしてはファストグライドやワイルドスピアがあり、
それらにファンキーを乗せる事で最速のスピードを叩き出す事ができるが、
スピード以外の性能は軒並み低くドリフトも不安定であり、上級者向け。
ちなみにこのワイルドスピアという隠しバイクでファンキーコングでウィリーすれば、
今作の全マシン中で最速のスピードを叩き出す事が可能。
マリオカートWiiは良くも悪くもファンキーコングが一躍有名になった作品とも言える。
ファンキーはボイスが他キャラと比べて格段にテンションが高く、印象にも残りやすい。
マリオカート7以降の作品ではしばらくファンキーコングは登場していないが、
上述のファンキーバイクWiiのような事態は7以降のシリーズでも多数発生していた。
メタルマリオにBダッシュ、ワイルドレッドを組み合わせた通称『メリオBダレ』、
モートンにブルーファルコン、スリックタイヤを組み合わせた『モートンBF』(モートンカート8)、
ワルイージにハナチャンバギー、ローラータイヤを組み合わせた通称『ワルハナ』、
それぞれマリオカート7、マリオカート8、マリオカート8デラックスの最強カスタマイズで
その度にファンキーコングを思い出したり彼を懐かしむような声は数多く見られた。
彼の参戦はしばらくWiiっきりだったが…?
・マリオカートツアー(2020~2023)
2020年5月、ついにファンキーコングがレーサーとして帰ってきた。
マリオカートシリーズでは実にWii以来、12年ぶりの復活参戦。
20年5月のジャングルツアー、20年7月の探検ツアー、同年9月のロサンゼルスツアーで
2021年1月のネコツアー以降は恒常キャラクターになり、
通常のドカンやオールクリアドカンからも出現するようになった。
コース前方に大量のバナナをばらまいてライバルを妨害するが、
バナナは自分が踏んでもスピンするため自滅に要注意。
20年10月のアップデート以降、ファンキーコングをレベル4以上にしていると、
バナナバレルから時折ジャンボバナナが出現するようになる…ので、少し自滅しやすくなる。
アイテムを3つ持てる最適性のコースも決して多いほうではなく、
2022年から一気に新コースが増えた事もファンキーコングにはかなりの向かい風になっている。
本作ではマリオカートWiiで登場したカートがいくつか再登場しており、
元々重量級向けマシンだったサバイバルバギーやファイアホットロッド、
ファストグライド系列のカートに乗せればWii当時のような気分で走る事が可能。
・マリオカート8デラックス コース追加パス(2023)
全6回に分けて配信される有料追加コンテンツ第6弾の追加キャラクターとして
家庭版シリーズとしては実に15年ぶりの復活となる。
ジャンプアクションが一新され、反重力エリアやハーフパイプで出せる
専用のアクションではサーフボードを使って波乗りをする。
性能はワリオやほねクッパと同様でスピードが最も速い部類のキャラクター。
最も重いクッパやモートンと比べるとコーナリング性能が少し良く、
その代わり重さと無敵時間がわずかに劣る。
本作にはマシン名やそのコンセプトがスーパーバウザーに似た
バウザートライクというATVバギーがあるため、
ファンキーコングとバウザートライクで『ファンバウ』という組み合わせも一応可能。
ただしマシンの取り扱いがかなり難しい。
ちなみに前述の8デラックス最強カスタマイズだったワルイージ+ハナチャンバギーは
性能自体は未だに強いままだが、ファンキーが参戦した頃にはそれ以上に強い編成が台頭していた。
それがヨッシーにくまライド、ローラータイヤを組み合わせた通称『ヨシ熊』で
ワルハナ以上に加速やミニターボ値が環境に最適化された新しいカスタマイズである。
実はコース追加パス第4弾や第5弾の時に大幅なステータス調整が実施されており、
ワルイージ未満の重量のキャラクターや微妙な水準だったマシンが強化された事で
それ以降は中量級キャラクターがとくに強い環境になっていたのである。
このため、ファンキーコングはミニターボ値が足りないと指摘される事があるが、
スピードは相変わらずぶっちぎりでの最速なので丁寧にコーナリングを決めて直線でかっ飛ばそう。